まろん様 初めまして ダックスの手術後に無菌性結節性脂肪織炎を発症するケースは獣医師の片隅にあることです 原因は特定されていませんが，手術に使用する縫合糸の影響で免疫介在性の皮下脂肪織炎ではないか，というのが私の見解です(実証されていません) ステロイドに反応(好転)がないと，アザチオプリンやシクロスポリン(サイクロスポリン)などの免疫抑制剤を使用するケースもあります こうなると飼い主さん的(金額面)にもワンちゃん的(体力面)にもかなりしんどくなります アドバイスになるかどうか分かりませんが,私がいた病院では縫合糸からリガシュアーに変えました その結果かどうかは分かりませんが(たまたま？)ダックスの無菌性結節性脂肪織炎はゼロになりました 担当の獣医師とよく話し合って最良の結果を得ていただきたいと思います では

元DVM様 ご親切な返信大変ありがとうございます！ 先生の病院では避妊手術は卵巣のみでしたか？または両方摘出でしたか？ リガシュアー

元DVM様 ご親切な返信大変ありがとうございます！ 先生の病院では避妊手術は卵巣のみでしたか？または両方摘出でしたか？ リガシュアーの手術において、お腹の

2回のミス、申し訳ありません。もう一度書かせていただきます。避妊手術も卵巣のみのところと、子宮もとるところがありますが、先生はどちらがいいとお考えでしょうか？又、お腹の筋肉、皮下、一番上の皮膚はぬうのは、吸収糸でしょうか？よろしくお願いいたします。

まろん様 返信が遅くなり申し訳ありません > 先生の病院では避妊手術は卵巣のみでしたか？ > または両方摘出でしたか？ 最初に，先生はやめてください(笑) 病院に勤めていた時も，先生と呼ばないでください，と飼い主さんに懇願していましたので(自分自身，そんなに偉くない，と今でも思っていますので) 私が居た病院では両方摘出(子宮卵巣摘出術)でした 一番の理由としては，卵巣摘出術は少しでも卵巣が残っていると発情が惹起される恐れがあること(手技の上手い下手はともかく) また，子宮を残しておくと潜在的な子宮蓄膿症には対応できないからです こういったリスクファクターを全てお話した上で，最終的な判断は飼い主さんに決定していただきました ただし，根本的な倫理として，健康体にメスを入れるのはどうか，という問題はあります（念のため） > お腹の筋肉、皮下、一番上の皮膚はぬうのは、 > 吸収糸でしょうか？ かなり勉強されていますね まろんさんのようなオーナーさんが増えると，獣医師としての“やる気”が増してくるように思います 逆に食って掛かってくるような飼い主さんじゃないと，この人(飼い主さん)，やっぱり“物”としか思ってないのかな，と思ったことも一度や二度ではありません もちろん今流行？のモンスター○○は即効で退場命令（この仔を置いて，二度と病院に来るな）を出す院長でしたが(笑) 話を戻しますね お腹の筋肉（腹壁）は吸収糸・非吸収糸のいずれでもいいと思います（シルクは使いません） ただし，腹膜は拾いません 私達（今は知りませんが）は大学で腹膜を必ず拾う，と習ったのですが，今の医学・獣医学では腹膜を拾うことによるリスクやデメリットが多い，と文献や臨床報告などで報告されていますので，それに習っていました（事故はありませんでした） 皮下（皮下組織）も吸収糸・非吸収糸でいいと思います 皮膚はステイプラー（外科用のホッチキス）で止めていました 追伸 子宮・卵巣の摘出に関してはリガシュアーを使用しているのに，腹壁・皮下組織・皮膚は吸収糸・非吸収糸を使用して，問題無いのか，と言われるとかなり苦しいのですが，それ以外に方法が思いつかない＆それ以外の方法をするとすればかなり高額になるはず（新しい設備の導入など）という理由（これを怠慢だと言われたらごめんなさい，としか言えません）でした 最後に，実際にまろんさんのダックスちゃんを診ていないので，あくまで参考程度にしてください お願いします

元DVM様　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お忙しい中、ご丁寧な回答を、本当に、有り難うございました。