アメリカの高校教育 |
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ボーディングスクール |
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Boarding School |
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このサイトは個人サイトです。 コンサルタントや塾などとは関係ない個人的な観察や体験、感想を掲載しています。 |
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なぜボーディングスクール? |
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親たちが入れたいと思って入る場合もありますが、大半は自らボーディングスクールで勉強したいと言う気持ちをもって受験します。 ボーディングスクールという とブッシュやケネディー大統領などのエリートとの連想でステータスもあるかもしれませんが、ボーディングスクールが何であるかを理解し、そして、そこで難しいことにチャレンジしたいという気持ちを持っているのです。 もちろん、そういう気持ちになるには、成績が良いということもあるでしょう。ボーディングスクールに入りよい大学に入り、社会をリードする人材になりたいというのが多くの希望者の目標です。 なかには、親に言われて受験したら受かってしまったという子供たちもいます。そういう 本人たちも受験のプロセスである、エッセイを書いたり願書を書いたり、面接を受けたりしているうちにその意味がわかるようになり、自分はやるぞという気持ちを持ってくるのです。 ボーディングスクールを受験する場合1校だけというのではなく、一般的にはすくなくとも3校、多い場合は7−8校受験します。 それぞれの学校で面接を受けなければなりません。 面接は合否の重要な要素となります。 これまで そのような面接をしたことがなかった子供たちには初めての経験ですが、何校も受験するうちに面接官の質問に答え、また、質問をしながら、ボーディングスクールというものを理解してきます。 それぞれの面接場所は、歴史的な建物だったり、きれいなホールのようなところで印象に残ります。 面接が終了した時にだいたいの結果がわかるという人もいます。 日本でもアメリカでも親は少しでもよい学校にはいって欲しいと望みます。 本人たちも同じですが、学校には向き不向きがあります。 日本の学校は成績でどこどこに入れた入れなかったということが話題になりますが、ボーディングスクールは、ある程度の成績があると、自分にあった学校はどこか、という選び方をします。 日本のように東大に何人はいっているから、あそこが良いということにはなりません。 したがい2校以上受かると大半の子供たちは、もう一度受かった学校を訪問して、どの学校が自分にあっているかどうかを判断します。 学校側も合格させた 生徒たちには来て貰いたいので、精一杯学校の良いところを宣伝します。 でも、そこでは、どこどこの大学に何人入っているということは一切出来ません。 ほとんどはどのような経験が出来る、どのような教育方針がある、どのようなスポーツが強い などとということを説明し、そして、一人一人にガイド(もちろん生徒)をつけて授業見学をさせます。 一人一人につけるガイドも一人一人のバックグランドを理解して、それに適したガイドを探してつけてきます。 日本ではほとんど考えられないことではないでしょうか。 再訪問日を指定している学校では、バンドやオーケストラ、ダンス部員などが総出でパフォーマンスを披露します。 また、どのような経験をしたかを生徒にプレゼンテーションさせます。 たとえば自分はバンドが好きだという生徒は、ここのバンドは小さすぎるとか、上手ではないとかといった理由で他の学校に決める場合もあるかもしれません。 また、生徒の人数もさまざまです。 大きい学校は1000名以上います。 中ぐらいで500名。 子供によっては大きな学校が適している場合もあれば小さな学校が適している場合もあります。 一般的にマンモス校は、多くの卒業生を出しているので有名です。 人数的には、 「ボーディングスクールとは」で掲載した学校の上から4校が800人以上の大き 目のボーディングスクールです。 いずれにしてもボーディングスクールに入るかどうかは、本人たちの意思、気持ち、目標意識が決めるものです。 親としては、成績だけではなく「人格形成」に期待して入れます。 そしてもちろん楽しい高校生活を送り多くの友達を作り、充実した人生の第一歩を踏み出してもらいたいと願うからだと思います。 それならなぜアメリカの公立ではだめなのでしょうか? もちろんだめではありません。 多くは公立高校を卒業しよい大学へ入り、社会の役に立っています。 有名大学進学もおおよそ60%は公立高校からの進学です。アメリカの高校は義務教育です。 したがい、その地域に住んでいれば、その地域の公立高校に入学できます。 プリンストンに住んで入ればプリンストンハイスクールに入学できます。 公立高校は、だれでも入れるため、成績の差が大きいという問題点がありますが、授業のカリキュラムで成績別のクラスをそれぞれの科目で用意しています。(詳しくは公立高校のページへどうぞ) もちろん授業料はただ。ゼロです。 すべて地域の税金でまかなわれます。 教科書も負担無しです(教科書は子供たちへの無料貸出制度となっている)
それでは、なぜ、わざわざ私立、しかもボーディングスクールへ行きたくなるのでしょう、また、行かせたくなるのでしょうか。 しかも授業料は年間4百万円近いのに。
進学は?というとこれももちろん極めて重要な要素ですが(特に親にとって)、残念ながら、入学する時の成績(SSAT)と卒業 ごろの成績(SAT)は、ほぼ同レベルで推移するようです。 SSATの成績が良い子供はSATの成績も良いわけです。(SSATには将来のSATの点数を予想する欄がある) したがい、良い大学へ入る確立が高いことになります。 もちろん語学的なハンディがあった子供たちは、卒業するころになると語学が向上するという上昇傾向があります。(したがい、インターナショナルの生徒が多い場合、入学時のSSAT平均は低く目でも卒業するころのSATはトップ並みという傾向をもった学校も多くあります) ボーディンスクールから良い大学に多く進学しているのは、もともと優秀な子供たちが集まってくるからであり、その優秀な生徒が集まってくるのは、学校そのものの伝統、ポリシー、授業の内容、進学率 、卒業生の活躍など総合的な魅力であるということになります。 そして卒業生たちは優秀な成績とすばらしい人格を持った人材として社会に貢献し羽ばたくことになります。 昨今もっとも有名な人でボーディリングスクールの卒業生は、アメリカのブッシュ大統領親子(フィリップスアンドーバー)。歴史的には、ケネディー大統領(チョートローズマリー)。また、話題のダビンチコード作者のダンブラウン氏は、フィリップスエグゼター (卒業生であり、かつ英語の先生だった)。 2001年ノーベル章受賞者のGeorge Akerlofはローレンスビルスクール卒業。 参考リンク
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