アメリカの高校教育

ボーディングスクール

Boarding School

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 ボーディングスクールの授業科目


多くのボーディングスクールの授業は5教科選択性です。 毎日5時間の授業と週2回程度、1時間のパーソナルデベロップメントという科目があります。
英語、数学、科学、社会(歴史)、外国語が主体で、それぞれ生徒のレベルにあわせた難易度の授業を選択できます。 公立高校では7時間目までありましたが、ボーディングスクールでは5時間というところが逆行しているように思えますが、公立高校は、英語、数学、理科、社会、外国語の他に選択科目(たとえば、音楽、設計など)があります。 ボーディングではそれらの選択科目が授業ではなくクラブになっています。 他にスポーツの時間などがあります。

1年間は3期にわかれておりそれぞれの期でそれぞれの科目ごとに1単位ずつ取得していきます。
授業選択は日本の大学のように科目選択制度となっており、それぞれに、取得できる単位、開催される季節(秋、冬、春)、その授業を取るための条件(その前になにを取得しておかなければならないか、また、その授業の後になにをとるべきか)などが明記されており、それに従わなければなりません。

一般的課目は、

  • ENGLISH(英語)
  • LANGUAGE(外国語)
  • MATH(数学)
  • SCIENCE(理科)
  • HISTORY(歴史:公民・経済関連も含まれる)

の5教科です。 この他に

  • Art(芸術:美術、演劇、音楽)
  • Interdisciplinary(学際科目)
  • Religion and Philosophy(宗教、哲学)

といった必須科目があります。

1日に5時間目までしか取れないためこれらを組み合わせて授業を選択することになります。
公立高校と同じく英語だけは、指定科目で能力別もなく、高校3年生までは選択科目はありませんが、4年生の英語は選択科目となります。

このほかに必須科目で

  • Personal development

があり、これは、強制的に週2回程度で6時間目に取得します。

授業の選択は得意不得意を考慮して選択しますが、それぞれの分野で卒業単位を取得しなければならないので、3年生ぐらいまでは、結果的にすべての教科をとることになります。 ただし、中学やボーディングスクールに来る前のそれぞれの進み方が違うため、さまざまな選択ができるようになっています。 特に数学は、中学で微分積分をやってきた生徒もいれば、関数を始めたばかりの生徒もいる(トップボーディングでは大半はもっと進んでいるが)ため、たとえば、同じ2年生(日本では高校1年)でもAlgebra I (代数)からAP Calculus(大学生の微積分)までさまざまに分かれます。

3年から4年生になると選択科目が増えます。 選択科目の内容はまるで大学のような内容です。 かなり細かい専門的な選択科目が多くあります。 
またAP(Advanced Placement)科目も増え、大学レベルの授業を選択することができます。(もちろんそれらの難しい授業を受けるには、それまでの基礎授業でよい成績を獲得していることと先生の承認が必要) APクラスは、昨今各高校ではやりとは行かないまでも、何個APを取得しているか、またその後行われるAPテストで何点取得したか(5段階)などが話題となります。 大学受験時には、このAP取得しているということが有利になることが多くあります。 APは大学1年生レベルの問題でどの程度点数を取ることが出来るかというもので、その点数によっては大学でも、初期授業 をスキップして難しい課題に挑戦することが出来るようになる場合があります。 (APについては、カレンジボードのオフィシャルサイト参照)  AP取得による大学のクレジットはこちらを参照ください(たとえば、DUKE大学のAPクレジットポリシーのページダートマウス大学のAPクレジットポリーのページコーネル大学のAPクレジットのページなどを参照下さい。)

授業は学校により違うが一般的には45分から1時間単位となっており、朝8時ごろから始まり3時ごろまでの終了します。 授業終了後はスポーツ、芸術、クラブなどの時間となり、その後それぞれの寮で宿題をしたり勉学に励むことになります。 消灯時間も学年により決まっており規則をまもらなければなりません。  

授業にはハークネステーブルという方式を採用しているボーディングスクールが多くあります。簡単にいうと大きなテーブルを囲んだ授業形式です。 エドワード・ハークネスさんという人が1936年に提案して私立高校や大学で多く採用されたものです。 ハークネス方式は、授業が全員前に向かって座っているのではなく、生徒も先生も丸く (楕円)向かい合っている形になります。 主にディスカッション型の授業に採用されています(英語、社会など) 数学、理科といった教科は一般の全員が前を向いた教室になっているところが多いようです。
1クラスはおおよそ10名です。 きわめてきめ細かい教育ができることになります。(アメリカは公立中学や高校20名程度のところ多い)

大学は、ボーディングスクールと同じく受験テストというものがありません。 共通試験であるSATでよい点は必要ですが、一発勝負ではなく、毎日の積み重ねで、毎回よい成績を取得しなければなりません。 したがい、ボーディングスクールでも公立高校でも、つねに一生懸命勉強してよい成績を収めなければなりません。
 

 


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